kEMF2024
Kanazawa Experimental Music Festival 2024
第1回金沢国際実験音楽祭
「音楽が時代を切り拓く」
もっとも先鋭的な現代音楽にジャズやロック、そして非西洋の音楽が流入した形態としての「実験音楽」、
日本初となるフェスティヴァルが金沢で始動。
ディレクターに金沢出身で、長くドイツを拠点としたアーティスト・足立智美を迎え、
国際的かつジャンル横断的なキュレーションのもと、世界中から芸術家を招聘するとともに、
市民参加のワークショップも開催。
未来を見据え、時代を切り開いていく音楽体験を金沢で。
期間:2024年3月6日(水)〜10日(日)
会場:金沢市民芸術村 パフォーミングスクエア(金沢市大和町1-1)
Period: 6th - 10th March 2024
Venue: Kanazawa Citizen's Art Center Performing Square (1-1 Daiwa-cho, Kanazawa, Ishikawa, JAPAN)
ディレクター Director ◉足立智美 Adachi Tomomi
参加アーティスト(五十音順)◉Participating Artists
ASUNA(エレクトロニクス 石川県)ASUNA (electronics)
足立智美(声、エレクトロニクス 石川県) Adachi Tomomi (voice, electronics)
リカルド・アリアス(風船 コロンビア) Ricardo Arias (balloon)
リズ・アルビー(トランペット、エレクトロニクス アメリカ/ドイツ)Liz Allbee (trumpet, electronics)
カール・ストーン(ラップトップ アメリカ/日本)Carl Stone (laptop)
木下正道(作曲(委嘱)、エレクトロニクス 福井県出身)Kinoshita Masamichi (composition, electronics)
島田英明(ヴァイオリン、エレクトロニクス、作曲 石川県)Shimada Hideaki (violin, electronics, composition)
田中吉史(作曲(委嘱) 石川県)Tanaka Yoshifumi (composition)
リン・チーウェイ 林其蔚 (作曲 台湾/フランス) Lin Chiwei (composition)
なかむらくるみ(ダンス 石川県)Nakamura Kurumi (dance)
般若佳子(ヴィオラ 石川県)Hannya Yoshiko (viola)
宝栄美希(ダンス 石川県)Hoei Miki (dance)
* * *
作品のみ演奏 Participation in compositions:
トム・ジョンソン(作曲) Tom Johnson (composition)
高橋悠治(作曲) Takahashi Yuji (composition)
刀根康尚(作曲) Tone Yasunao (composition)
Director's Note
ディレクターより
金沢で新しい音楽祭を始めます。
西洋クラシックでも日本の伝統音楽でもポップスでもなく、実験音楽のフェスティヴァル。
もっとも先鋭的な現代音楽にジャズやロック、そして非西洋の音楽が流入したかたちとしての「実験音楽」、その瞬間に今までにない音楽を生みだすことに賭ける音楽、そしてその国境を超えたつながりを、金沢の地で立ち上げます。
実験音楽の世界の中心地のひとつであるベルリンから若手トランペット奏者のリズ・アルビー、南米コロンビアで長年風船による音楽演奏を発展させてきたリカルド・アリアス、アメリカ西海岸出身で1970年代以来のサンプリング音楽の世界的な牽引者で近年は日本に居を構えるカール・ストーン、1990年代台湾ノイズ・シーンの立役者のひとりであり現在はパリで音楽・美術活動を展開するリン・チーウェイの《テープ・ミュージック》。福井出身で作曲と即興の両面で精力的に活躍する木下正道、金沢在住の卓越したヴィオラ奏者、般若佳子による委嘱新作を中心としたソロ・リサイタル、そして金沢在住で国際的な活動をする、ASUNA、島田英明、田中吉史に、ダンサーの、なかむらくるみ、宝栄美希を加え、ジャンルや国籍を超えながらも欧米偏重ではない、金沢独自の音楽を発信するための人選をおこないました。
新しい刺激をもたらす音楽の、世界で一番面白いフェスティヴァルを目指します。
2023年12月 足立智美
Program Schedule
プログラム・スケジュール
開場は各開演時間の30分前
内容、出演者は変更になる場合があります。
3/6(水)Wed. 6th March【ワークショップ Workshop A 】
19:00〜22:00 リン・チーウェイ 「テープ・ミュージック」(ディレクション:足立智美)
Workshop of Lin Chiwei "Tape Music" directed by Adachi Tomomi
3/7(木)Thu. 7th March【ワークショップ Workshop B】
19:00〜22:00 「楽器と即興」リズ・アルビーによるワークショップ
Improvisation music workshop by Liz Allbee
3/8(金)Fri. 8th March
19:00【コンサート Concert 1】
リン・チーウェイ《テープ・ミュージック》(2004-)ワークショップ参加者によるパフォーマンス
ASUNA 《6人のギター奏者のための調子》(2023・世界初演)演奏:ASUNAセクステット
即興演奏:リズ・アルビー + リカルド・アリアス、ASUNA + なかむらくるみ、木下正道 + リズ・アルビー
Lin Chiwei: Tape Music (2004-) performance by workshop participants
ASUNA: Pitch for six guitar players (2023 W.P.) performance by ASUNA Sextet
Improvisation: Liz Allbee+Ricardo Arias, ASUNA+Nakamura Kurumi, Kinoshita Masamichi+Liz Allbee
3月9日(土)Sat. 9th March
13:00【コンサート Concert 2】
般若佳子 ヴィオラ・ソロ・コンサート
・木下正道《海の手 XVII》ヴィオラ独奏のための(2023 委嘱・世界初演)
・田中吉史《Kitaibaraki 2-1 viola-speaker 101》(2023 委嘱・世界初演)
・島田英明《バイカル - 収束》(2022/2023 改訂版初演)
・高橋悠治《スミレ》ヴィオラソロのための(2022)
・トム・ジョンソン《合理的旋律》より (1982)
即興演奏:宝栄美希 + なかむらくるみ + リカルド・アリアス
Hannya Yoshiko Viola solo concert:
Kinoshita Masamichi: Les mains de la mer XVII for viola solo (2023 commissioned, W.P.)
Tanaka Yoshifumi: Kitaibaraki 2-1 viola-speaker 101 (2023 commissioned, W.P.)
Shimada Hideaki: Baical - Convergence (2022/2023, new version W.P.)
Takahashi Yuji: Violet for viola solo (2022)
Tom Johnson: from Rational Melodies (1982)
Improvisation: Hoei Miki+Nakamura Kurumi+Ricardo Arias
18:30【コンサート Concert 3】
リズ・アルビー 即興ワークショップ参加者によるパフォーマンス
リズ・アルビー トランペット・エレクトロニクス ソロ
即興演奏:木下正道 + 島田英明、カール・ストーン + ASUNA、リカルド・アリアス + 足立智美
Performance by Liz Allbee Improvisation Music Workshop participants
Liz Allbee trumpet electronics solo
Improvisation: Kinoshita Masamichi+Shimada Hideaki, Carl Stone+ASUNA, Ricardo Arias+Adachi Tomomi
3月10日(日)Sun. 10th March
14:00【コンサート Concert 4】
刀根康尚 スムーズ・イヴェント(1963) 演奏:足立智美
リカルド・アリアス 風船ソロ
カール・ストーン ラップトップ・ソロ
即興演奏:リズ・アルビー + 足立智美、カール・ストーン + リカルド・アリアス + 島田英明
カール・ストーン + リズ・アルビー + 宝栄美希
Tone Yasunao: Smooth Event (1963) performance by Adachi Tomomi
Ricardo Arias balloon solo
Carl Stone laptop solo
Improvisation: Liz Allbee+Adachi Tomomi, Carl Stone+Ricardo Arias+Shimada Hideaki, Carl Stone+Liz Allbee+ Hoei Miki
Ticket
コンサートチケット
発売開始:2024年1月12日(金)10:00〜
料金:
全席自由(税込)一般2000円、学生1000円(当日500円増し)
通し券(4コンサート分)6000円(メール予約のみ)
*学生チケットは入場時に学生証の提示が必要です。
*未就学児の入場はご遠慮ください。
チケット取り扱い(通し券以外):
Confetti(カンフェティ):
https://www.confetti-web.com/KEMF2024
フリーダイヤル:0120-240-540(平日10:00〜18:00)
・ご予約後、セブン-イレブン店頭にてチケットをお受け取りください。
・チケットレス「れすQ」も利用可能です。
・販売手数料等はかかりません。
メール予約:nayacollective@icloud.com
件名を「音楽祭予約希望」とし、以下を本文にお書きください。
・氏名
・観覧公演日時あるいはコンサート番号
・券種(一般あるいは学生)と枚数
・メールアドレス
・連絡先電話番号
・住所(市町村まで)
通し券予約(メールのみ取扱):nayacollective@icloud.com
件名を「音楽祭通し券希望」とし、以下を本文にお書きください。
・氏名
・組数
・メールアドレス
・連絡先電話番号
・住所(市町村まで)
Workshops Opencall
ワークショップ公募
【ワークショップ Workshop A】
リン・チーウェイ "テープ・ミュージック"
(ディレクション:足立智美)
日時:2024年3月6日(水)19:00〜22:00
会場:金沢市民芸術村パフォーミングスクエア
文字が書かれた太いリボン状のテープを、輪になった人間が次々と送りながら発語していく「人間テープ再生」による音楽。台湾のアーティスト、リン・チーウェイの2019年横浜で日本初演された作品を、当時も監修を担当した足立智美のディレクションで「再生」。演奏してくださる方々を公募します(声だけを使います)。
対象:高校生以上
参加条件:3月8日のコンサートに参加できること。照れずに声を出せる人。楽譜が読めなくても構いません。
定員:20名程度(定員に達し次第締め切ります)
参加料:無料
ワークショップ申込フォーム:https://forms.gle/KQjhSjh6j6n6z9KJ8
Workshop A
Workshop of Lin Chiwei "Tape Music" directed by Adachi Tomomi
Wed. 6th March 19:00〜22:00
Venue:
Music by "Human Tape Playback," in which thick ribbon-like tapes with letters written on them are sent one after another by a person in a circle while speaking. Taiwanese artist Lin Chi-wei's representative work first performed in Japan in Yokohama in 2019 will be "replayed" in Kanazawa under the direction of Tomomi Adachi, who also supervised the performance at the time. We are inviting applications from the public for those who will perform.
-Eligibility: High school students and older
-Conditions: Must be able to participate in the performance on March 8. It is not necessary to be able to read music.
-Capacity: About 20 people (will close when capacity is reached)
-Participation fee: Free
Application form: https://forms.gle/KQjhSjh6j6n6z9KJ8
1【ワークショップ Workshop B】
「楽器と即興」リズ・アルビーによるワークショップ
日時:3月7日(木)19:00〜22:00
会場:金沢市民芸術村パフォーミングスクエア
世界の実験芸術を牽引する街ベルリンの第一線で活躍するトランペット奏者、リズ・アルビーによる即興演奏ワークショップ。即興演奏が初めての方も歓迎です。
対象:高校生以上。
参加条件:何らかの楽器、声での演奏経験があり、3/9のコンサートに参加できること。
定員:約20名まで(定員に達し次第締め切ります)
参加料:1500円(税込)
注意事項:楽器を持参してください。会場備品の楽器およびPA機材は使用できません。電子/電気楽器での参加の場合、ご自身で音が出せるようご準備ください。声の参加も可能ですが、会場のマイクおよびPA設備は使えません。
ワークショップ申込フォーム:https://forms.gle/KQjhSjh6j6n6z9KJ8
Workshop B
Improvisation music workshop by Liz Allbee
Thu. 7th March 19:00〜22:00
Improvisation workshop by Liz Allbee, a trumpet player at the forefront of Berlin, the world's leading city for experimental art. First-time improvisers are also welcome.
-Eligibility: High school students and older.
-Conditions: Participants must have experience performing on some instrument or voice and be able to attend the concert on 3/9.
-Capacity: Up to approximately 20 people (will close when capacity is reached).
-Participation fee: 1500 yen (tax included)
-Note: Please bring your own instrument. Instruments and PA equipment provided by the venue may not be used. If you wish to participate with an electronic/electric instrument, please prepare your own equipment to make it sound. Voice is also possible, but you will not be able to use the venue's microphone or PA equipment.
Application form: https://forms.gle/KQjhSjh6j6n6z9KJ8
Artists
参加アーティスト
(五十音順)Japanese syllabary order
ASUNA
エレクトロニクス
語源から省みる事物の概念とその再考察を主題として作品を制作。同時に音の物理現象に関する美術作品の制作/パフォーマンスも行う。近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品「100 Keyboards」で「メルボルン国際芸術祭」(2018)、「シンガポール国際芸術祭」(2019)、「ベルファスト国際芸術祭」(2019)「ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)」(2021) など、海外のアート・フェスティバルや現代音楽祭から多数の招待を受け25カ国以上で展示/パフォーマンスを行う。
https://sites.google.com/site/aotoao3inch/
写真: Ismael Quintanilla III
足立智美 Adachi Tomomi
ディレクター、声、エレクトロニクス
パフォーマー/作曲家、音響詩人、楽器製作者、視覚芸術家。その多彩なスタイルで知られ、自身の声とエレクトロニクスによる作品、音響詩、即興演奏、現代音楽作品の上演から、サイト・スペシフィックな作曲、器楽作品、技術を持たない人々のための合唱曲などを、テート・モダン、ハンブルガー・バーンホフ美術館、ポンピドゥー・センター、ベルリン・ポエジー・フェスティヴァルなど世界各地で発表。2012年DAADベルリン芸術家プログラムによりベルリンに招聘。アルス・エレクトロニカより Award of Distinction を2019年に受賞。世界初の人工知能によるリブレットを用いたオペラ《ロミオがジュリエット》で文化庁芸術祭賞大賞及び佐治敬三賞受賞。国際芸術祭「あいち2022」展示部門、パフォーマンス部門に参加。2023年米ニューヨークのジャパン・ソサエティー「ジョン・ケージと日本」企画監修。
写真:Guillaume Kerhervé//Maison de la Poésie de Nantes
リカルド・アリアス Ricardo Arias
風船
1965年コロンビア・ボゴタ生まれ。スペイン・バルセロナで、電子音響音楽と作曲、フルート、即興演奏を学び、米ニューヨーク市立大学で人類学の学士号と統合メディア・アートの修士号を取得。型にはまらない楽器や音源を使った作品を中心に発表している。1980年代後半からラテックス風船を音源として使用。インスタレーション等も手掛ける。米ニューヨーク近代美術館はじめ世界各国で作品や演奏を発表。アクセル・ドナー、ナカタニ・タツヤ、ポーリン・オリヴェロス、マゼン・ケルバージ、クリス・マンなど、世界中の実験音楽家、即興演奏家、サウンド・アーティストとコラボレーションしている。ロス・アンデス大学(コロンビア・ボゴタ)芸術学部准教授。
リズ・アルビー Liz Allbee
トランペット、エレクトロニクス
作曲家/パフォーマー。想像力豊かな音の材料を用いたパフォーマンスで知られる。具現化と拡張をテーマに、演奏家、楽器、日常の音、ハイテクとローテクなどの関係性に注目、楽器の製作からDIYによる空間戦略まで行う。また言語以前の音楽的な声の性質にも魅了されている。自ら考案したクアドラフォニック・トランペットのほか、トランペット、声、エレクトロニクスを用いて上演。ベルリン・メルツムジーク、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会、ベルリン・クラブトランスメディアーレ、ハダースフィールド現代音楽祭、ドナウエッシンゲン音楽祭、オストラヴァ・デイズ(チェコ)、ボルザーノ美術館(イタリア)、ベルリン・ジャズ・フェスティヴァル、ベルリン・ベルクハイン等で演奏。ベルリン在住。http://lizallbee.net/
写真:Uta Neumann
カール・ストーン Carl Stone
ラップトップ
コンピュータミュージックの先駆者の一人であり、ヴィレッジボイス誌で「サンプリングの王者」「現在のアメリカで最も優れた作曲家の一人」と賞賛される。1986年からライブパフォーマンスでコンピュータを使用。ロサンジェルスに生まれ、現在はロサンゼルスと日本を拠点に活躍している。カリフォルニア芸術大学で、Morton Subotnick, James Tenneyに師事。1972年から始めたエレクトロアコースティック音楽の作曲は、この分野では殆ど彼の独壇場といえる。作品は、アメリカ・カナダ・ヨーロッパ・アジア・オーストラリア・南米・北東アフリカなどで演奏。大友良英,高橋悠治、清水靖晃、田中悠美子、渋谷慶一郎、中村としまる、内橋和久、桜井真樹子、恩田晃、高橋アキ、山崎阿弥、SAEBORGなど、多くの日本人アーティストとも共同作業を行う。
木下正道 Kinoshita Masamichi
作曲、エレクトロニクス
1969年、福井県大野市生まれ。ブラスバンドやハードロックの経験の後、東京学芸大学にて音楽を学ぶ。同時期にフリージャズや集団即興、また政治的な内容を多く含むお笑いバンド活動なども行った。武満徹作曲賞などに入選。武生国際音楽祭「新しい地平」の運営アシスタントを務める。現在は、様々な団体や個人からの委嘱や共同企画による作曲、優れた演奏家の協力のもとでの先鋭的な演奏会の企画、通常とは異なる方法で使用する電気機器による即興演奏、の三つの柱で活動を展開する。ここ数年は室内楽曲を中心として年間20曲程度を作曲、初演。幾つかの作品や演奏がCD化、また配信されている。また最近は童話執筆も手掛けている。
島田英明 Shimada Hideaki
ヴァイオリン、エレクトロニクス、作曲
1962年生まれ。1970年代後半、ミニコミ音楽誌「アヴァンギャルド」を発行していた金沢市の市民団体「KUC」に所属する。1980年代よりヴァイオリンの即興演奏を続けており、独自の電子音楽も創作する。1985年より、録音された即興演奏を素材に再構成するテープ音楽のためのソロプロジェクトをAGENCEMENT(アジャンスマン)の名義で開始し、現在までに5枚のアルバムをリリース。1991年のサードアルバム「Viosphere」など、作品は欧米でも高く評価された。2010年頃以降は、国内外のライブコンサートに多数出演し、多くのアーティストと共演する。近年は、絵画作品の展示などもおこない、活動は多岐に渡る。
田中吉史 Tanaka Yoshifumi
作曲
1968年生まれ。独学で作曲を始め、1994-95年にハヤ・チェルノヴィンに師事。1988年と89年に現音作曲新人賞入選。1990年より作曲家グループ"TEMPUS NOVUM"のメンバーとして活動。1996年に秋吉台国際作曲賞を授賞。これまで器楽・声楽作品を中心に手がけてきた。近作に、楽器演奏する際の身体的制約に注目した独奏曲、既存の音楽作品から素材を抽出した作品、人間の話し声の録音に基づく「発話移植計画」シリーズなど。「北陸の新しい音楽」(Twitter @hokuriku_a_o)主宰。
リン・チーウェイ 林其蔚 Lin Chiwei
作曲
1971年台北生まれ。仏文学、文化人類学、メディア・アートを学ぶ。90年代初頭から台湾のカウンター・カルチャー・シーンに関わり、さまざまなオルタナティブ・アート・フェスティバルのプログラミングを担当。また同時期、フィールド・リサーチ(特に寺院の彫刻や道教の儀式)を通じて、宗教音楽と芸術の領域を探求。2004年以来「テープ・ミュージック」、後にIDCM(Interhuman Dynamic Coordinated Models)と呼ばれるシリーズを開始。2012年、350ページに及ぶ著書"Beyond Sound Art - The Avant Garde, Sound Machine and the Modernity of Hearing"を上梓。作品は英テート・モダン、仏ポンピドゥー・センター、PSA上海などのほか、地域コミュニティ、個人宅、公立学校、工場、寺院などアート以外の場所でも世界中で展示されている。現在は上海、台北、パリを拠点に活動。http://www.linchiwei.com/
写真:Keelan O'Hehir
なかむらくるみ Nakamura Kurumi
ダンス
ダンス・アーティスト/カラダ媒介人。石川県金沢市生まれ。人の身体が持つ可能性をダンス(身体表現)というコミュニケーションツールを使って発信している「ソコニダンス」主宰。2007年文化庁新進芸術家海外留学派遣研修員として英国Rambert School of Ballet and Contemporary DanceにてDiploma取得。帰国後、石川県内複数の福祉施設においてニーズに寄り添いながら身体と心で自由に表現できる場づくりを積極的に行う。また、国内外の美術博物館や教育機関においてワークショップを展開しながら、社会を生きるさまざまな人の身体の美しさに魅了され、ダンスを介して美しさを社会に魅せる品を制作し発表している。2019年に始動したダンスカンパニー「あら・おるズ」ディレクターをつとめる。
写真:カトトモコ
般若佳子 Yoshiko Hannya
ヴィオラ
広島県福山市出身。桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業後、フランクフルト音楽・舞台芸術大学入学を機に渡欧。その後、ブリュッセル王立音楽院編入と同時にictus ensemble公演に参加。以来、モネ王立歌劇場室内楽シリーズ、Ars Musica(ブリュッセル)、フランス・サント国際音楽祭、アンサンブルモデルンオーケストラヨーロッパツアー(指揮ピエール・ブーレーズ)等ヨーロッパを拠点に活動。2004年から日本での活動を開始し「秋吉台の夏」現代音楽セミナーに招待演奏家兼講師として参加。現在、作曲家とのコラボレーションシリーズ《音の憶(オトノイ)》の企画、ダンサーとのコラボレーション、アンサンブルへの客演などクラシックから現代まで活動は多岐に渡る。2020年度金沢市民芸術村レジデントアーティスト。
宝栄美希 Hoei Miki
ダンス
ダンサー/振付家。2歳よりモダンバレエを始め、日本女子体育大学卒業、(英)ラバンセンター留学。大学在学中よりダンサーとして様々な振付家の作品に出演し海外ツアー等に参加、また振付家として国内外のコンペティションにて多数の受賞を納め、その後国内外の様々なフェスティバルに招聘される。地元石川県にてダンスフェスティバル事業を立ち上げ2015年より継続して開催。また障がいのある人々と作品を作るアウトリーチやCMの振付なども手掛ける。北陸ダンスフェスティバル芸術監督、CI部長、能美市観光大使。
staff/Credit
スタッフ/クレジット
舞台監督:合田義弘
音響:城下寛
制作:福永綾子(ナヤ・コレクティブ)
主催:有限会社ナヤ・コレクティブ
特別協力:ゲーテ・インスティトゥート東京
助成:芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人野村財団、アーツカウンシル金沢
この公演はサントリー芸術財団の推薦コンサートです。
後援:北陸中日新聞、MRO北陸放送、エフエム石川
Stage manager: Goda Yoshihiro
Sound: Shiroshita Hiroshi
Production manager: Fukunaga Ayako (Naya Collective Ltd.)
Organizer: Naya Collective Ltd.
Supported by: Goethe-Institut Tokyo
Grant from Japan Arts Council, The Nomura Foundation
This performance is a recommended concert by the Suntory Foundation for the Arts.
Copyright © 2023 Naya Collective Ltd.. All rights reserved.